「楽天主義タイプ」は「リーダータイプ」好きですか?

人は皆、その家庭環境や学校教育、人生経験の違いにより、成長するにつれその人だけの個と性格を形成していきます。そこに生まれ持った先天的な性格が加わり、人格は複合的なものになっていきます。そのため、一人が持つ性格は必ずしも一つであるとは限りません。

人の性格は時や生活の移り変わりにより変化することもありますが、周りをよく見てみると、特定の性格の組み合わせには共通点がある事が分かります。これらの共通点を知っておくと相手と交際する時により協調性が生まれ、パートナーとさらに仲を深めていく大きな助けとなります。

これまでのコラムでは、①楽天主義、②完璧主義、③リーダー型、④従順型の4つの性格タイプについて話してきました。
この4つのタイプでは、次のような組み合わせがよく存在します。

(1) 楽天主義+リーダー型(外向的)
(2)リーダー型+完璧主義(外向的)。
(3)完璧主義者+従順型(内向的)。
(4)楽天主義+従順型(外向かつ内向)。

上記の性格の組み合わせは、左右のタイプで考え方や精神の在り方、問題の処理解決の仕方などかなり多くが異なります。
4種類とも左右の性格が複合して一つとなっていますが、その左右の性格の比率は人それぞれです。違う種類の人でも、その左右の比率によっては非常に似通って見えますが、見分けるのはそう難しくありません。

まずは最初の「楽天主義+リーダー型」の組み合わせを見ていきましょう。

“楽天主義”と“リーダー型”はどちらも共に外向的な性格のため、この2タイプが複合した人はポジティブさや陽気さ、熱心に人を助ける所や社交的といった特徴を失う事はありません。
そして、この2タイプは双方が外向的でありつつも相互補完もし合える違いが多く存在します。
例えば、楽天主義タイプは友人と広く交流するのは好きですが人と議論をするのは好みません。また批判を真に受ける事もあまり無く、何かにやる気や情熱を沸かせても5分後には飽き、虎頭蛇尾になりがちです。そのため他人との約束を守れない事も多々あり、行き当たりばったりの、目標や方向性に欠けた人生を送ります。

“リーダー型”は多くの友人を周りに持ちますが、それは本人が友達作りを好んで行っているからではなく、そのカリスマ性や影響力に引かれて自然と人が集まるからです。
また、リーダー型は仕事や生活を共にしている相手を批判し責めることも多いため、相手に大きなプレッシャーを与えてしまいます。議論や対立を恐れないために、時には相手が諦めるまで粘り強く主張し続ける事もあります。人生において非常に目標意識が強く、目標に到達するまで諦めないため、承諾さえあれば目標に向かい履行し続ける事が可能で、その考え方や思考も明快で非常に論理的です。

この2タイプが混ざった性格の人は、楽観的でポジティブでありながらも、明確な目標と思考を持ちます。それ故、周りには多くの人が集まり、恋愛的な交際をする時も常に多くの新鮮な発想や考えで会話を面白く楽しませてくれるため、付き合っていて退屈しません。また裏表がない性格のため、付き合っていても疑われる事はあまり無く、何かあっても相手に直接聞けば素直に答えてくれます。
ただ、同時に相手からも言いたい事や思っている事をストレートに表現して欲しいと要求されます。この種類の人は交際相手を疑ったり怪しむ事にあまり長く耐えられないため、長い間相手に自分を疑わせてしまう様な状態を続けると、このタイプは関係から去ってしまい、別の人を選びにいってしまいます。
この2つの性格が複合した人は、あやふやな考えや思考の人を好みません。付き合っている相手の学歴を気にする事はありませんが、相手の思考が自立しているかと論理的であるかは重視し、また何度も質問されるのを嫌がります。親身な人柄のため、分からない事や困った事があった時に相談しやすく、恋愛関係の中では「与える側」になる事が多いです。

ただ、この2つの性格タイプが複合されていても、それらの割合が違えば異なる結果になることもあります。“楽天主義”の割合が“リーダー型”を上回った場合、その性格はより軽快で気楽になり、ユーモアのセンスも増します。このタイプはマーケティングに非常に長けており、営業職についた場合大きな成功を収める事が多いです。

逆に“リーダー型”の割合が高い場合、より断固で剛胆な野心やリーダーシップを持つようになります。“楽天主義”タイプの要素を持っているため他人に対して気さくに接しますが、仲を深めていくとリーダー型の要素により目標意識を持つようになります。
このタイプの人の多くは、大企業の役員になったり、起業家として成功を収めたりします。

次回のコラムでは、もう一つの組み合わせである、
“リーダー型+完璧主義 “についてお話ししたいと思います。

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