「楽観的な人」と「完璧主義者」が出会うとどうなるか?

相手によって判断を変える事と、人と関わり続ける事が恋愛を成功させる鍵の一つです。 前回のコラムでは、一つの考えや価値観で万人を一概にくくるのではなく、その人自身の唯一性や個性をどう理解していくべきかという話をしました。

育った環境や家庭での教育、文化、社会的影響など様々な要因によって、人は各々の個性を得ていきます。こうした個性や唯一性がある事で、恋愛での愛情表現や恋人への要求に人ごとに違いが生まれます。だからこそ、互いの個性や唯一性をより深く知る事で恋愛関係もより快適で楽しく、順調なものとなっていきます。

唯一性や個性に加え、人がそれぞれ異なる要素には性格があります。多くの場合、性格はその人の生活に対する態度や他人への接し方を決定し、キャリアの成否に直接影響する事もあります。
恋愛関係の中で相手の性格やその特徴を理解することは、自分の相手への理解度と適切な判断力を上げる事に繋がります。

例えば、身の回りで非常に楽観的な人を見かける事があると思います。おっちょこちょいだったり、“抜けてる”、“適当”と言われたりもしますが、いつもヘラヘラと楽しそうにしていて笑顔が尽きない人です。
そうした人は基本的に温厚で人当たりも非常に良く、辞書の中に他人という文字が存在しないかのように誰に対しても変わらぬ対応をします。
このタイプは恋愛関係においてとても歓迎されやすい性格で、互いに出会ったばかりの頃でも相手に心理的なプレッシャーを与えません。
関係の進展も基本あまり遅れる事はなく、思った事や考えた事を隠さず素直に伝えてくれる相手であるため、交際時に相手を深く疑ったり防御的になる必要はありません。

結婚相談所に登録しているこうしたタイプの人は、男女共に相談所で紹介可能な相手がいなくて困るといった悩みを抱く事はありません。しかし、このタイプの性格の弱点をよく理解できていないと、些細な事で気分を害したり、相手に怒りを抱いたまま関係が終わってしまいます。

このタイプの人は、悪気はないものの非常に素直でストレートに話をするため、本人は気付かぬまま人を傷つけるような物言いをしてしまう事があります。

また情に厚く、頼み事を断ることが中々できないためちょくちょく自分の力量以上のものごとを引き受けてしまいます。そのため、頼まれ事や約束をうまく実行できない事も多く、仮に重要な何かを任せてしまった場合、後に大きなミスに繋がる事もあります。

時間に対する感覚も緩いため、約束の時間に遅れたり電車に乗り遅れたりする事も珍しくありません。

このタイプは情緒がやや不安定なため、すごく興奮し楽しそうにしていると思えば次の瞬間には消沈しネガティブになる事もあります。 興奮し気分が盛り上がっている時には、感動するような台詞を多く言いますが、逆に落ち込んでいるときは何も耳に入らなくなり目もくれなくなります。

人によってはこのタイプと交際していると、相手の性格のそうした部分を理解しきれてないが故に、そのストレートな物言いに傷ついたり、あるいはデートによく遅刻してくるため相手に対し誠実さや自分に対する関心を感じられず、気分を害してしまう事も少なくありません。

このタイプの人と正反対の性格をしているのが完璧主義の人です。

完璧主義な性格とは、とても繊細で用意周到な性格のことで、このタイプの人は、自慢話や誇張を嫌い、軽く約束をする事はないものの約束をした時は必ず守るので、堅実と称される事が多いです。 また天然の分析家であり、人や物に対して徹底的に深く分析しようとします。

完璧主義な人は完璧を求めているため、他人だけでなく自分に対する要求も非常に高くなりがちです。よくある例として、物は必ず決まった場所に配置し、何かをする時の手順や段取りも必ず決められています。

外向的な人の多くは、この完璧タイプの人に自然と惹かれがちです。惹かれる理由は魅力だけでなく、その完璧主義な性格に神秘さを感じ大きな好奇心を抱くからです。 しかし、彼らはこのタイプの性格の弱点をあまり良く理解していないため、時間が経つとともに衝突を避けられなくなります。

完璧主義な性格の人は柔軟性に欠けるため、外向的な人の多くはよく行動を制約されたり、或いは相手が決めた手筈通りに行動しないと批判を受けたりします。

完璧主義タイプは非常に敏感な性格をしているため、悪気のないミスや小さな事にも気を付けていないと、言葉や行動で簡単に完璧主義の相手は悩んだり困ったりしてしまいます。

完璧主義タイプは、より相手を知る程に問題や制約も増していくため、交際者は抑圧や圧迫を感じてしまいます。このタイプが衝動的に結婚を決める事が中々無い理由はこの辺りにあるのでしょう。

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