「リーダータイプ」と「従順タイプ」は成功するのか?

前回のコラムでは、人それぞれの性格の違いが恋愛関係に直接影響を与えると話しました。“楽天主義”と“完璧主義”、この2つの正反対なタイプの性格的特徴と、恋愛関係においてどのような事になりやすいかについて語りました。

恋愛関係においてこの2つのタイプが持つ自然な魅力は非常に大きいため、出会った時点でいわゆる恋の火花や電撃的な感情が相手に生まれる事も多いです。しかし、このタイプの性格を十分に理解しきれてないと、そのギャップや落差の大きさにより行き違いが生まれやすくなり、互いに衝突してしまう事があります。

また同じく、こうした対となる性格タイプの組み合わせに“リーダー型”と“従順型”があります。

“リーダー”と聞くと、私達はよく「決断力や自信、カリスマ性があり、影響力のある人」を想像します。自信に溢れかつポジティブな性格をしているため、友人も自然とついてきて、悩みを相談される事もあります。 頭脳も明晰で頭の回転も速く、勉強熱心でかつやる気もあります。同時に目標を持ち、一生懸命挑戦する姿勢も見て取れるため、“リーダー型”の人はキャリアで大きく成功している事が多いです。

また、このタイプは外向的で、自分の意見や考えを率直に表現します。ストレートで正直な性格をしているため、人と接する時も相手を疑う事はあまりありません。人を助ける事が好きな傾向もありますが、“楽天主義”タイプと違い約束した事は守り、中途半端な事はあまりしません。

“リーダー型”タイプの人は決断力と自立心があるため、このタイプと恋愛で長期戦をする事はないでしょう。決断が早く、決定した事も簡単には変えません。このタイプは説得する難易度が最も高い種類の人であるため、相手がしたくないと思っている決断をするよう説得するのは時間の無駄になります。

“リーダー型”の性格を持つ人は多くの優れた要素を持っていますが、欠点も多くあるため一緒に生きていくのは難しい面もあります。

“リーダー型”は、自分の意見や選択が常に正しいと信じているため、時にとても威圧的です。”反応や返事が遅く、意見が曖昧な人 “を嫌っているため、その嫌悪感がダイレクトに反映されることも多く、一緒にいて耐え難くなります。
リーダー型の人同士が恋愛関係になり交際した場合、衝突は非常に大きいです。双方ともに相手を引率していきたいと思っているものの、両者相手の意見に納得できないからです。
しかし、互いの性格が対照的ならば、恋愛の交際初期は非常に歓迎され上手くいきやすいです。ただ、関係が近付いて行くにつれリーダー型の強引な部分が表れてくるため、その強引さに相手が我慢できなくなったり、受け入れてもらえなくなります。
そのため、リーダー型の人達は男女ともに恋愛が中々上手くいかなかったり、途中までは順調でも結果は良くなかったりします。

“リーダー型”の人に歓迎されたり好まれる人は、“従順型”の人です。 このタイプは忍耐強く物静かで、とても寛容な人が多いです。 彼らはあまり喧嘩をする事がなく、どんな衝突や争いも避けていくため人から好かれやすいです。

非常に聞き上手で、自分の意見を多く表現する事は無いものの、相手の話を途中で遮る事もありません。そして基本的に相手の立場に賛同を示してくれるので、辛い事や苦しい事があった時にまず話を聞いて欲しくなる相手です。友達でも交際中でも、彼らはとても謙虚で気楽な性格です。また、このグループの人たちが人生で大きな失敗をする確率がかなり低いのも理由です。

“従順型”と “リーダー型”は正反対の性格で、それ故お互いに自然と惹かれるものがあります。従順型の人は、自信と決断力のあるリーダー型に憧れ、尊敬を抱きます。リーダー型は、決して反論せず、プレッシャーを与えてこない従順型の人に居心地の良さを感じ、無意識に“従順型”タイプの人を守りたいと思う事もあります。

結婚相談所でこの2タイプの人を互いに紹介すると、初対面で二人から不満が出ることはまずありません。 忍耐力のある優しい従順型の女性はリーダー型の男性から良い第一印象を抱かれ、ゆったりと朗らかな従順型の男性はリーダー型の女性に心地良さを感じさせます。

ただ、従順型にも弱点があります。従順型は何事に対しても急がずゆったりとしており、物事を先延ばしにしがちなため、その事でよくリーダー型の人に責められます。

“従順型”は人生に大きな目標を持つ事がなく、小さな事で満足できるためにお金や名声、地位のために何かをするのは難しいです。苦しみや困難を恐れないリーダー型の交際相手が持つ勇猛な気概や行動は従順型にとって中々理解しがたいものなのです。
従順タイプが人生に大きな目標を持っていなくとも、困難に敢えて挑戦していくリーダータイプは自身のパートナーが何もしない事を許せないため、従順型の人は不幸になってしまう事もあります。

どんな性格であれ、誰の性格にも間違いなく長所と短所はあります。自分の性格の特徴を十分に理解してこそ、自分に合ったパートナーを見つける事ができます。そうして、相手の欠点や性格を自分の偏見や価値観で捉えて気分を悪くした時も、それも相手のほんの一部だからと理解し、悪い方向に気にし過ぎず、快適に過ごせるようになるのです。

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